第29回日本航空医療学会総会
会長 小林 誠人
(鳥取県立中央病院 院長補佐/高次救急集中治療センター センター長)
第29回日本航空医療学会総会の会長を仰せつかりました鳥取県立中央病院高次救急集中治療センター・小林誠人です。
今回の総会は、「地域へ、そして次世代へ」をメインテーマに掲げました。ドクターヘリの全国配備(共同運航を含め)が完了しました。これで日本の空すべてがドクターヘリでカバーされたのでしょうか?全都道府県に配備することが最終目的なのでしょうか?そして何よりもそこに暮らす住民の方々にどれだけの恩恵をもたらすのでしょうか?航空医療の有用性、必要性、各地域で抱えている問題、課題など、その地域の住民の方々にはどれくらいご理解いただけているのでしょうか?航空医療に関わると沢山の疑問が湧いてきます。そのような疑問を解決に導いていただけるような、議論の場となるようなプログラムを考えております。科学的データに基づいた屈託のない熱い討論を期待いたします。そして、その結果を次世代が引き継ぎ、実のある航空医療体制の構築とスタッフ育成の礎となりましたら幸いです。
令和4年12月4日(日)の1日の会期ではありますが、住民に開かれた航空医療を目指し、住民参加型の「公開シンポジウム」も予定しています。総会前日の3日(土)午後がビジネスミーティングです。多くの皆様にご参集いただき、良く学び、議論し、そして冬の山陰をご堪能いただけましたら幸いです。しかしながら世の状況、日常業務などから地方都市・鳥取市への移動が困難な方々もおられます。ご安心下さい。現地+LIVE配信(WEB参加可)のハイブリッド開催といたします。日本の、世界のいたる場所からのご参加をお待ちしております。